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[K]内視鏡

[K]内視鏡の概要

内視鏡は体腔内に挿入して体腔内面や臓器表面を観察したり写真撮影するための医療機器です。1868年、ドイツの医師クスマウルは、真っ直ぐな金属管を使って生体の胃内部を観察。1881年には胃腸外科医ミクリッツが金属管の先端に照明を取り付けて胃の内部を観察し、初めて硬性胃鏡が実用化されました。

1932年、これを改良して曲がったままでも観察できる軟性胃鏡を開発したのが、ドイツの医師シンドラーです。直径11mm、長さ75cmの缶で、管の内部に多数のレンズを並べ豆電球で照明するものでした。

昭和25年(1950年)、東京大学医学部附属病院の宇治達郎医師により、世界で初めての胃カメラが作られました。これは宇治医師とオリンパス光学工業の杉浦睦夫氏、深海正治氏との共同開発でした。さらに1961年、ハーショヴィツが初めて光ファイバーによる軟性鏡(ファイバースコープ)を開発しました。