収蔵品について

clinical departments診療科別検索

[Q]病室

[Q]病室の概要

病室において継続的に行う治療にもさまざまな医療機器が用いられます。高圧酸素治療器は大気圧よりも高い気圧環境を人工的に作成し、その中で高濃度の酸素の吸入を続けることによって、血液中の溶解酸素を増加させ低酸素症を改善し治療するものです。酸素テントは重症の患者に高濃度の酸素を呼吸させるための装置で、患者の上半身を覆うテントと、温度や湿度が調節された酸素の多い空気をテント内に循環させる装置で構成されます。 人工気胸器は肺結核治療のため人工的に気胸を作る装置です。日本では昭和30年(1955年)頃まで使用されました。1888年にイタリア人医師Forlaniniが肺結核の治療法として創始した人工気胸は胸膜腔内に人工的に気体を注入して肺を萎縮させる方法で、罹患肺の呼吸運動の抑制、誘導気管支の閉鎖などを目的として、約70年間、全世界で広く行われた虚脱療法の一種です。