収蔵品について

clinical departments診療科別検索

[L]泌尿器科

[L]泌尿器科の概要

膀胱鏡は膀胱内に挿入して観察したり写真撮影するための内視鏡です。初めて管を通して生体内を観察しようと試みたのはドイツのボチニでした。1805年、導光器を製作し、導光器に接続した細長い金属管を挿入して、尿道や直腸、咽頭の観察に成功しました。1853年にはフランスのデソルモが尿道や膀胱を観察する器具を製作し、この器具を「内視鏡(endoscope)」と名付けました。1878年にはドイツの医師ニッチェとライターが、先端に光源を設けてレンズを並べた尿道・膀胱鏡を開発しました。これが現在の硬性内視鏡の基本となりました。大正8年(1919年)、第8回日本泌尿器病学会(現・日本泌尿器科学会)において国産初の膀胱鏡が紹介されました。これはニッチェ型の膀胱鏡をもとに、武井器械店(現・武井医科光器製作所)の武井勝氏が製作したものです。