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人工腎臓

人工腎臓の概要

人工腎臓は慢性糸球体腎炎、糖尿病性腎症などによって腎不全になった患者に使用されます。現在では糸状の細い管(中空糸)で構成されているダイアライザーで血液は濾過されますが、以前はセロファン膜を介して体外に老廃物を排出させていました。

世界で初めて人工腎臓が作られたのは1913年、開発者は米国ジョンズ・ホプキンス大学の薬理学教授ジョン・アビルです。セロファンが開発される以前のことで、彼はコロジオンで作られたチューブを使って血液循環を行いました。1937年にターハイマーがセロファンを透析膜にして人工腎臓を開発、その後1943年にオランダ人のコルフによって作られたローリング・ドラム式ダイアライザーを皮切りにコイル型、ホローファイバー型などの人工腎臓が開発されました。