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除細動器

除細動器の概要

当初、除細動器は心臓手術終了時に心臓が細動状態、また拍動停止状態の場合において使用するために開発されました。電極付きの金属プレートで心臓をはさみ、通電させて通常の拍動に戻すという方法です。その後、心臓に直接ではなく体外から電気刺激を行う方法が開発され、心筋梗塞や心停止の治療に使われるようになりました。

除細動器の歴史は、犬が小さな感電によって心室細動を誘発し、さらにその後大きな電気刺激を与えると元に戻るということの発見から始まりました。発見したのはスイスの生理学者PrevostとBatelliで1899年のことです。除細動器はこの2人によって発明されました。最初の臨床使用例は1947年、ケース・ウェスタンリザーブ大学クロード・ベック教授の17歳男子の先天性心臓手術においてでした。

現在はA.E.D.と呼ばれ、病院だけでなく一般の人が心停止の患者に使用できるように人の集まる場所にも配置されています。