収蔵品について

product製品詳細

麻酔用具(シンメルブッシュ氏)

ますいようぐしんめるぶっしゅし

  • 麻酔用具(シンメルブッシュ氏)

麻酔用具(シンメルブッシュ氏)

ますいようぐしんめるぶっしゅし

  • [D]麻酔科
  • 麻酔器・麻酔用具

管理番号:432

発売年:昭和初期頃

製造:不明

外形寸法:間口140mm×奥行き210mm×高さ90mm(ケース寸法)

製品説明:麻酔は薬物を神経に作用させて痛みを感じさせない状態を作り出す方法です。全身麻酔には口や鼻から麻酔薬を吸入させる吸入麻酔法と、静脈から麻酔薬を注入する静脈麻酔法の2つの方法がありますが、麻酔器を用いた世界初の全身麻酔は吸入麻酔法で行われました。

この製品は、現在はほとんど行われていない古典的な開放点滴法(オープンドロップ法)で使用された麻酔器具です。この麻酔法は簡便かつ器具もほとんど必要ない反面、麻酔深度が不安定なうえ、呼吸抑制が強くなった場合に呼吸を補助できないという欠点があります。麻酔仮面はマスクの半球面にガーゼを覆って、エーテルやクロロホルムなどの麻酔薬を滴下して気化したガスを吸入させるというものです。この製品はエーテルによるオープン麻酔に古くから最も広く使用されてきた麻酔用具です。