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product製品詳細

麻酔器(閉鎖循環式/国産初/レプリカ)

ますいきへいさじゅんかんしきこくさんはつれぷりか

  • 麻酔器(閉鎖循環式/国産初/レプリカ)

麻酔器(閉鎖循環式/国産初/レプリカ)

ますいきへいさじゅんかんしきこくさんはつれぷりか

  • [D]麻酔科
  • 麻酔器・麻酔用具

管理番号:372

発売年:昭和24年(1949年)

製造:泉工医科工業

外形寸法:間口390mm×奥行き190mm×高さ600mm(ケース寸法)

製品説明:麻酔は薬物を神経に作用させて痛みを感じさせない状態を作り出す方法です。全身麻酔には口や鼻から麻酔薬を吸入させる吸入麻酔法と、静脈から麻酔薬を注入する静脈麻酔法の2つの方法がありますが、麻酔器を用いた世界初の全身麻酔は吸入麻酔法で行われました。

昭和24年9月、東京大学第2外科教室の林周一博士から泉工社(泉工医科工業の前身)の青木利三郎氏に、「外気と呼吸を全く遮断して使用する麻酔器があるそうだが協力して作ってみてくれないか」と、相談があったのが日本の閉鎖循環式麻酔器誕生の始まりです。

当時は現物もなく、ただ理論や文献だけで作り上げる事となりました。昭和25年4月には動物実験には使用可能なものが出来上がり、その後改良が加えられて、同年7月乳癌及び肺癌の手術に初めて臨床使用されました。
これが国産閉鎖循環式麻酔器の臨床使用の第一歩です。

本展示品は、国内で現存する最も古い国産閉鎖循環式麻酔器の複製品であり、現物は榊原記念病院に保存されています。