product製品詳細
血管吻合器セット(井口式/木箱入り)
けっかんふんごうきせっといぐちしききばこいり
製品説明:“吻合(ふんごう)”とは端と端をつなぐという意味です。外科手術では疾患部位を手術で摘出した後、分離している消化管などの環状臓器の断端を、その連続性を確保しながら結合します。これを吻合と言います。手技による“手縫い”の代行を行うのが自動吻合器です。消化管の断端を複数のB型ステープルで環状吻合する仕組みです。
この製品は血管の吻合を専門に行う吻合器です。昭和29年(1954年)、九州大学医学部第二外科の井口潔氏より試作を依頼され、同氏の指導の下、試作を重ねて昭和39~40年(1964~1965年)頃完成しました。その後改良が重ねられ昭和60年(1985年)頃まで使用されました。
この製品は昭和40年(1965年)に発売されたもので、血管内膜を確実に飜転(はんてん=ひっくり返すこと)固定してクリップで一気に血管全周を吻合するものです。吻合部の血栓形成を防ぐ、吻合時間の短縮、小血管の吻合の成功率の向上などの利点があります。血管の吻合サイズは1.5~11mmです。