収蔵品について

product製品詳細

エーテル麻酔器(モートン氏/レプリカ)

えーてるますいきもーとんしれぷりか

  • エーテル麻酔器(モートン氏/レプリカ)

エーテル麻酔器(モートン氏/レプリカ)

えーてるますいきもーとんしれぷりか

  • [D]麻酔科
  • 麻酔器・麻酔用具

管理番号:373

発売年:1846年

製造:不明

外形寸法:間口360mm×奥行き110mm×高さ180mm

製品説明:麻酔は薬物を神経に作用させて痛みを感じさせない状態を作り出す方法です。全身麻酔には口や鼻から麻酔薬を吸入させる吸入麻酔法と、静脈から麻酔薬を注入する静脈麻酔法の2つの方法がありますが、麻酔器を用いた世界初の全身麻酔は吸入麻酔法で行われました。

この製品は、米国の歯科医ウイリアム・トーマス・グリーン・モートンが発明したエーテルによる麻酔器で、吸入麻酔器の原点とされています。当資料館に収蔵している麻酔器は、ボストンのマサチューセッツ病院提供の写真により作製した模作品です。

エーテルが麻酔薬として効用があると認めたのは、ボストンのチャールズ・ジャクソン博士でした。無痛法を研究していたモートンはジャクソンよりエーテルの効用を聞き、1846年、エーテルの吸入麻酔による抜歯手術に成功しました。さらにモートンは、同年10月15日、ハーバード大学でハーバード医学校の外科学教授ジョン・コリンズ・ヴァレン博士が行った頸部下顎の血管腫切開手術において、エーテル吸入麻酔を施し全身麻酔下による外科手術を成功させました。この公開実験によりエーテル麻酔法が世の中に広く知られることとなりました。